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半導体パッケージング装置の種類と工程【2025年最新】主要メーカー・技術を徹底解説

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半導体パッケージング装置の種類と工程【2025年最新】主要メーカー・技術を徹底解説

半導体パッケージング工程の概要

半導体パッケージング工程とは、集積回路(IC)チップを外部環境から保護し、電気的に接続するための一連の製造プロセスです。ウェハのダイシングによって個々のチップに分離されることを起点に、リードフレームやPCBへの搭載、ワイヤーボンディングまたはフリップチップ技術による電気的接続、樹脂封止(モールディング)による保護が順に行われます。

近年は2.5D・3Dパッケージング、チップレット統合、Fan-Out Wafer Level Packaging(FO-WLP)などの先端技術が急速に普及し、高性能化・小型化・低消費電力化の同時達成が求められています。特に生成AI向け高帯域幅メモリ(HBM)や大型SoC向けCoWoS(Chip on Wafer on Substrate)など、高度なパッケージング技術への需要が急拡大しています。工程の最後にはパッケージテストで品質確認が行われ、完成した半導体デバイスは各種電子機器に組み込まれます。後工程(バックエンド)に位置するこの工程は、製品の信頼性・電気特性・放熱性能を左右する重要な製造フェーズです。

半導体パッケージング工程の主な装置

ダイシング装置

ダイシング装置は、半導体ウェハから個々のチップ(ダイ)を精密に切り出す装置で、パッケージング工程の最初の工程を担います。切断方式によって特性が大きく異なり、対象ウェハの材質・厚さ・スクライブライン幅・要求精度に応じて最適な工法が選択されます。5G・AI・生成AIを背景とした次世代デバイスの進化に伴い、より高精度かつ低ダメージなダイシング技術が求められています。

レーザーダイシングは薄型ウェハや狭スクライブラインへの対応が可能で、IoTデバイスやMEMSセンサーの製造に適しています。チップレット技術の普及により、複数の小型ダイを高精度に切り出すニーズが高まり、ダイシング精度への要求はさらに厳格化しています。プラズマダイシングはドライエッチング(プラズマエッチング)プロセスを応用した工法で、チップ端面へのメカニカルダメージを最小化できるため、パワーデバイスや化合物半導体(SiC・GaN)への採用が拡大しています。

主な工法と特長

  • ブレードダイシング:ダイヤモンド砥粒を固定したブレードで機械的に切断。汎用性が高く、低コストで安定した量産に対応。
  • レーザーダイシング:レーザーアブレーションにより切断。薄いウェハや狭いスクライブラインに適し、ブレード不要で消耗品コストを低減。
  • ステルスダイシング:レーザーをウェハ内部に集光して改質層を形成し、外力で分割する工法。切断幅が極めて小さく、チップ端面強度を維持できる。
  • プラズマダイシング:プラズマエッチングにより切断。チップ端面へのダメージが少なく、SiC・GaNなどの硬脆材料にも対応可能。

主な仕様

  • 切断精度:±1μm以下
  • 切断速度:100〜300mm/秒
  • 対応ウェハサイズ:最大300mm(一部装置は200mmおよび将来の450mm対応を見据えた開発も進行中)

主な製造メーカー

メーカー 主な製品・技術
ディスコ ダイシングソー(DFD、DFSシリーズ)
東京精密 ダイシングマシン(AWシリーズ)
浜松ホトニクス ステルスダイシング(SDシリーズ)
ADT(Advanced Dicing Technologies) ダイシングソー
Synova 水ジェットレーザーダイシング(Laser MicroJet)
Plasma-Therm プラズマダイシングシステム

ダイボンダー

ダイボンダーは、ダイシング後に個片化された半導体チップ(ダイ)をリードフレームやパッケージ基板に高精度で搭載・接着する装置です。接着工法によって熱抵抗・電気抵抗・機械的信頼性が大きく異なるため、用途や対象デバイスに応じた工法選定が重要となります。

最新のダイボンダーは、2.5D/3Dパッケージングや先端フリップチップ技術に対応し、微細なバンプ接続やTSV(Through-Silicon Via)を活用した積層構造の実現に貢献しています。生成AIや高性能コンピューティング(HPC)向けのHBM(High Bandwidth Memory)・CoWoSなど大型・高集積パッケージへの対応も強化されており、サブミクロン精度でのダイ搭載が求められるケースも増加しています。5G/6G通信やエッジコンピューティング向け高周波デバイスへも適用が広がり、熱管理と電気特性の最適化が求められます。チップレット設計の普及に伴い、異種チップを同一基板上に混載するヘテロジニアス統合向けの高精度ダイボンダー需要が急増しています。

主な工法と特長

  • エポキシダイボンディング:エポキシ樹脂系接着剤で接着。汎用性が高く、量産コストに優れる。
  • 共晶ダイボンディング:金-シリコン共晶合金で接着。高熱伝導・高信頼性で、パワーデバイスや車載向けに採用。
  • はんだダイボンディング:はんだ材料で接着。放熱性に優れ、パワー半導体に適する。
  • フリップチップボンディング:バンプを介してチップを裏返して基板に直接接合。高密度・低インダクタンス接続を実現。
  • ハイブリッドボンディング(Direct Bonding):バンプレスで銅-銅直接接合。最先端3Dパッケージング(HBMなど)で採用拡大中。

主な仕様

  • 接着精度:±5μm以下(先端機種は±1μm以下)
  • タクトタイム:0.5〜2秒/チップ
  • 対応チップサイズ:0.2mm角〜20mm角(大型チップ対応機は30mm角超も)

主な製造メーカー

メーカー 主な製品・技術
キヤノンマシナリー ダイボンダ(CAMSシリーズ)
芝浦メカトロニクス 2.5D、FO-WLPボンダ
ファスフォードテクノロジ FO-PLP、チップレットダイボンダ
パナソニックコネクト ダイボンダ・フリップチップボンダ
ASM Pacific Technology(ASMPT) ダイボンダ、フリップチップボンダ
BE Semiconductor(Besi) ダイボンダ、フリップチップボンダ、ハイブリッドボンダ
SET(Smart Equipment Technology) ハイブリッドボンディング装置(FC150/FC300)

ワイヤーボンダー

ワイヤーボンダーは、半導体チップの電極パッドとリードフレームまたはパッケージ基板を金属細線(ワイヤ)で接続する装置です。ボールボンディングやウェッジボンディングなど複数の接合方式に対応しており、超音波振動と熱を組み合わせてミクロン単位の高精度接合を実現します。最新機種ではAI制御による工程最適化や高解像度画像認識技術を搭載し、接合品質の安定性と生産性を両立しています。

コスト低減の観点から、従来の金ワイヤに代わる銅ワイヤや銀合金ワイヤの採用が進んでいます。銅ワイヤは酸化しやすいため、窒素・水素混合ガス雰囲気下での接合プロセス管理が必要です。IoTデバイスやパワー半導体向けには、低温接合や還元性ガス雰囲気を活用した接合技術も導入されています。高速・高精度なXYテーブルと超音波発振装置を搭載し、多品種少量生産にも柔軟に対応します。車載・パワーデバイス向けでは、太径アルミワイヤやリボンボンディングを使用した大電流対応製品の需要も拡大しています。

主な工法と特長

  • ボールボンディング:金・銅・銀合金ワイヤの先端にボールを形成し、超音波と熱で接合。IC・LSI向けに最も広く普及。
  • ウェッジボンディング:アルミワイヤを超音波のみで楔状に接合。低温接合が可能で、パワーデバイスや温度敏感デバイスに適する。
  • リボンボンディング:平坦なリボン状ワイヤを使用。高周波特性に優れ、RFデバイスやミリ波通信デバイスに採用。
  • 銅ワイヤボンディング:金ワイヤより低コストで電気伝導率が高く、主流化が進む。酸化防止のため窒素・水素混合ガス雰囲気制御が必要。

主な仕様

  • ボンディング精度:±1μm以下
  • ボンディング速度:10〜30本/秒(機種による)
  • 対応ワイヤ径:15μm〜500μm(金・銅・アルミ)
  • 対応パッケージ:BGA、QFP、SOP、パワーモジュールなど

主な製造メーカー

メーカー 主な製品・技術
Kulicke & Soffa ボールボンダ、ウェッジボンダ(IConnシリーズほか)
ASM Pacific Technology(ASMPT) ワイヤーボンダ(iHAWKシリーズほか)
新川(SHINKAWA) ワイヤーボンダ、フリップチップボンダ
Hesse GmbH ウェッジボンダ、リボンボンダ
Palomar Technologies 高精度ダイ・ワイヤボンディングシステム

フリップチップボンダー

フリップチップボンダーは、チップを上下反転させ、チップ表面に形成されたバンプ(突起電極)を介して基板やインターポーザーに直接接合する装置です。ワイヤーボンディングと比較して電気経路が大幅に短縮されるため、高速・高周波特性が求められる先端デバイスに不可欠な接合工程を担います。生成AI向けGPU、HBMスタック、CoWoS基板への接合など、最先端パッケージングの中核工程として位置づけられており、接合精度への要求は年々厳しくなっています。

最新機種では、熱圧着(TCB:Thermo-Compression Bonding)方式と非導電性フィルム(NCF)を組み合わせることで、微細バンプピッチ(40μm以下)での高信頼接合が可能となっています。また、ハイブリッドボンディング(銅-銅直接接合)への対応も進んでおり、TSMCのSoIC、IntelのFoveros、Samsungの3D-ICなど各社の3Dパッケージング技術を支えています。

主な工法と特長

  • マスリフロー方式:はんだバンプをリフロー炉で溶融接合。スループットが高く量産性に優れる。
  • 熱圧着(TCB)方式:熱と加圧を組み合わせて接合。微細ピッチ・高精度接合に対応し、HBMなど先端パッケージに採用。
  • ハイブリッドボンディング:バンプレスで銅パッド同士を直接接合。最小ピッチ数μmレベルを実現し、将来の3D ICの主流技術として注目される。

主な仕様

  • 搭載精度:±1μm以下(先端機種は±0.3μm以下)
  • 対応バンプピッチ:10μm〜150μm
  • 対応基板:インターポーザー、PCB、ウェハ

主な製造メーカー

メーカー 主な製品・技術
ASMPT フリップチップボンダ(GANTRY、TCBシリーズ)
BE Semiconductor(Besi) フリップチップボンダ、ハイブリッドボンダ
新川(SHINKAWA) フリップチップボンダ
SET(Smart Equipment Technology) 高精度フリップチップ・ハイブリッドボンダ
Kulicke & Soffa フリップチップボンダ(IBAシリーズ)

モールディング装置(樹脂封止装置)

モールディング装置は、チップおよびワイヤ・バンプなどの接続部をエポキシモールドコンパウンド(EMC)で封止し、湿気・衝撃・汚染・熱ストレスなどの外部環境からチップを保護する装置です。トランスファーモールドが最も広く普及していますが、先端パッケージ向けにはコンプレッションモールドや液状封止(アンダーフィル)も採用されています。

Fan-Out WLP(FO-WLP)やFan-Out Panel Level Packaging(FO-PLP)向けに、大面積パネルへの均一封止が可能な装置の開発が進んでいます。また、反り(ワーページ)制御は大型パッケージや薄型パッケージにおける重大な品質課題であり、EMC材料の低線膨張係数化・プロセス条件の最適化・装置の高精度温度制御という三位一体の対応が求められています。

主な工法と特長

  • トランスファーモールド:加熱した固形樹脂を金型キャビティに圧送して封止。量産性・コストに優れ、BGA・QFPなど標準パッケージに広く採用。
  • コンプレッションモールド:液状または顆粒状樹脂をキャビティ内で圧縮成形。大型・薄型・FO-WLP向けに対応し、反り制御が容易。
  • アンダーフィル封止:フリップチップのバンプ下部に液状樹脂を毛細管現象で充填。熱応力の緩和とバンプ保護を両立。
  • 液状封止(ポッティング):パワーモジュールや車載デバイス向けに液状樹脂を注入・硬化させる工法。

主な仕様

  • 対応パッケージサイズ:〜600mm角(パネルレベル対応機)
  • 成形圧力:5〜30MPa
  • 温度制御精度:±1℃以内

主な製造メーカー

メーカー 主な製品・技術
アピックヤマダ トランスファーモールド、コンプレッションモールド装置
TOWA コンプレッションモールド、FO-WLP/PLP対応装置
ASM Pacific Technology(ASMPT) モールディングシステム
Besi(BE Semiconductor) モールディング装置
住友重機械工業 半導体封止用成形機

ボールマウント装置

ボールマウント装置は、BGAパッケージの基板裏面にはんだボールを整列・搭載する装置です。電極パッドへのフラックス塗布後、はんだボールを高精度に位置決めして搭載し、その後リフロー炉で溶融接合することでBGAの外部電極が形成されます。近年はバンプピッチの微細化が進む一方、大型BGAパッケージ(60mm角超)への対応も求められており、搭載精度と処理速度を両立できる装置開発が進んでいます。

主な仕様

  • 搭載精度:±25μm以下
  • 対応ボール径:75μm〜760μm
  • 搭載速度:最大30,000個/時

主な製造メーカー

メーカー 主な製品・技術
ファスフォードテクノロジ ボールマウンタ
キヤノンマシナリー ボールマウンタ
ASMPT ボールマウントシステム
Athlete FA ボールマウンタ

パッケージ検査・テスト装置

完成したパッケージの品質保証には、電気特性試験(ファンクションテスト・パラメトリックテスト)、外観検査(AOI)、X線検査、超音波探傷、各種信頼性試験など多岐にわたる検査工程が実施されます。先端パッケージングの複雑化に伴い、X線CT検査や超音波探傷(C-SAM)による内部欠陥の非破壊検出の重要性が増しています。また、Known Good Die(KGD)の確保を目的としたウェハレベルでの電気テストも、チップレット設計の普及とともに注目を集めています。

主な検査・テスト種別

  • 電気テスト(ファンクション・パラメトリック):テスターによる電気特性確認。動作周波数・消費電流・出力電圧などを検証。
  • 外観検査(AOI):カメラおよびAI画像認識を活用した表面欠陥・搭載不良の検出。
  • X線検査(2D/CT):はんだボイド、バンプ接続不良の非破壊検出。CTにより3次元的な内部構造を把握可能。
  • 超音波探傷(C-SAM):デラミネーション(層間剥離)やボイドを超音波の反射波から非破壊で検出。
  • バーンイン試験:高温・高電圧ストレスを印加し、初期不良(乳幼児期故障)をスクリーニング。

主な製造メーカー

メーカー 主な製品・技術
東レエンジニアリング X線検査装置、ボンディング検査装置
Nordson DAGE / Nordson SONOSCAN X線・超音波検査装置
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