NANDフラッシュメモリとは
NANDフラッシュメモリは記憶素子(メモリ)の一つです。
情報を保持するために電力を必要とするDRAMと違い、電源を切ってもデータを保持できる、不揮発性メモリの一種で、データストレージの様々な用途で採用されています。
特にスマートフォンやビッグデータ市場の拡大とともに増加の一途をたどっています。
Wikipedia: NANDフラッシュメモリ
SSD市場
SSDは、パソコンやサーバーのデータストレージにおいても、従来ハードディスクドライブ(HDD)が担っていましたが、HDDよりも低消費電力かつ高速で動作するため、フラッシュメモリで作られたソリッドステートドライブ(SSD)に置き換わっています。1ギガバイト当たりの単価では、HDDに追いつくのは困難なものの、出荷台数、金額では2020年にHDDを追い抜くと予想されています。
参考 PC Watch記事
【福田昭のセミコン業界最前線】 SSD市場が台数と金額でHDD市場を史上はじめて追い抜く ~日本HDD協会2020年1月セミナーレポート(SSD市場編)
ハードディスク装置(HDD)関連の業界団体である日本HDD協会(IDEMA JAPAN)は、今年(2020年)の1月24日に「2020ストレージの最新動向と今後の展望」と題するセミナーを東京で開催した。
製造メーカー
NANDフラッシュメモリの大手製造メーカーは、サムスン電子、キオクシア(元東芝メモリ)、ウエスタンデジタル/サンディスク、SK Hynix、マイクロンです。
【参考】EEtimes Japan記事
https://eetimes.jp/ee/
記憶密度と積層数
フラッシュメモリ製品では、より小型で、大容量化を求められており、より高い記憶密度をもつ製品が開発されています。
記憶密度は、素子の積層数と、セル当たりのビット数などで決まります。
【参考】PC Watch記事
TSV積層フラッシュメモリ
東芝メモリ(現在のキオクシア)は、2015年に、シリコン貫通電極(TSV)を用いた16層、256GBの3次元積層のフラッシュメモリを試作しています。TSVの技術により、低消費電力、小型化、性能向上が実現できます。